始まりは、奇妙な殺人事件だった。 ルーヴル美術館で発見された、館長の他殺死体が、 ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を 模した形で横たわっていた。 しかもそれは、瀕死の傷を負った身で、 館長自ら作り上げたものだった。 更に不可解な暗号も残されていた。 観てきました。 話題の映画ですが、カンヌではあまり反応がよろしくなかった、とのことで、何がダメなのか?それを見極めるのも兼ねて、というより、やっぱり観たい映画だったので、初日に観るコトにしていました。 はっきり言って、面白い! いやぁ〜カンヌで失笑にきたされたのも、分からなくもありません。それは、やっぱり、宗教を題材にしている映画なので、それもキリスト教を題材にしているのですから。なんといっても、キリスト教信者の数は、世界で一番多いのではないのでしょうか。そのコトを考えると、欧米のマスコミが大絶賛!なんてありえません。驚いたのは、キリスト教じゃないインドが「宗教を冒涜している」として抗議しているとか。 それに比べると、やっぱり日本は無宗教なんでしょうね。というか、何でも受け入れる文化っていう方が良いのかも分かりませんが。 だから、別にキリストの子孫が現代にいてようが、驚くには値しませんけどね。キリストを人間としてあつかうコト自体がタブーなんでしょうか? そういった、宗教的部分をさっ引いて観るコトが出来るのは、日本人くらいなのかも分かりません。 観ていてサスペンス風とは思いませんでしたが、ルーブルの館長が死ぬ間際に残した謎を一つ一つ解いていくのは面白いし、歴史に埋もれた闇の部分を垣間見る、あっという間の2時間30分でした。え?そんなにあったの?って感じなんですが、それがやっぱり演出の妙ってコトなんでしょうね。 眠くなりようがありません。とは、いうものの、隣のお客さんは、ぐーすか寝ていましたけど。何だか見るからに、訳も分からず、話題作だから観に来たって感じで、いきなり寝てるんですからねぇ。ずっといびきを聴かされているこっちの身にもなってくれ!ってな感じですが…。最後の方では起きていたみたいで、お連れさんに「ずっと寝てたやん」っていわれて「イヤ、一番エエトコは観たで」って、そんなんありえへんし。全部観ていないと、エエトコなんて分かりません。 これは、歴史や美術史に興味を持っている人には、この上なく楽しい作品だと思います。それに謎めいた組織や推理、謎解きが好きなら尚更でしょう。おいらは、そのどちらにも興味があるので、この映画はツボにはまったって感じでしょうか。 だいたい、本が出た段階で、本屋にすぐ買いにいったくらいですから。でも、結局買いませんでした。実をいうと、ドキュメントモノだと思っていたら、小説だったので。なんか、このての小説は、創作を織り交ぜているので、真実と虚構がごちゃまぜになって、訳が分からなくなりそうなので、やめたわけですが。まぁ、映画は2〜3時間で楽しく観せてくれるので、いいのですが。基本的には虚構の世界ですからね。 小説にしないと不味いってのは、やっぱ宗教絡みが関係しているのかも分かりません。 ネタバレはやめておきますが、映画のような説はありました。映画の中では触れられていないですが「モナ・リザ」はマグダラのマリアを描いたものだという説が。それは、こういうものです。ダ・ビンチの時代、肖像画はこのように微笑みを浮かべたものはありません。それに、このような質素な衣装を着ているコトもないのです。彼女のような微笑みは、宗教画に多く見られます。それに彼女は妊娠している姿である。この作品はダ・ヴィンチが決して手放すことなく、常に持ち歩いていた作品で、加筆も繰り返しておられます。マグダラのマリアであり、妊娠しているとなると、その子供は誰の子供なのか?ってコトになるのですが、おのずと答えは出て来ますね。 しかし、それもダ・ヴィンチが真実を描いたとしてでの話で、この映画でも根本はダ・ヴィンチやニュートンらがシオン修道会のメンバーで、真実を表しているとしているが、シオン修道会という組織の存在も、ウソで実在しないらしい。そうなってくると、真実はどこにあるのか分からなくなる。根本的に構築されたものが、もろく崩れ去ってしまうけど、そこはやっぱりフィクションなので、真実なんてどうでもいい。 キリスト教のドロドロ劇といえば、ショーン・コネリーさんとF・マーリー・エイブラハムさんの「薔薇の名前」が思い出されますね。修道士なんだけどちょっと異端的で推理好き。なかなかいいサスペンスものです。現代話じゃないですが、面白いです。 メル・ギブソン監督の「パッション」ってのもありましたね。これは痛々しいキリストが貼り付けにされるまでを描いていますが、この映画も物議をおこしましたね。この映画で、マグダラのマリアを演じたモニカ・ベルッチさん、「マレーネ」で主役をやっておられましたが、この「マレーネ」はマグダラのマリアのフランス語の愛称から変化したもの。これも、ある意味、映画に仕込まれた「コード」かもしれません。 「ダ・ヴィンチ・コード」にはいろんな映画を思い出させるモノが登場します。先にあげた3作品もそうですが、「聖杯」に「テンプル騎士団」とくれば「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」でしょう。キリストは大工だったので「聖杯」は黄金ではなく木で出来ているっていうのがクライマックスでしたが、「ダ・ヴィンチ・コード」でいう「聖杯」は、また度肝を抜く考え方。これも面白いですが、大人の話ですね。 十字軍の遠征といえば「キングダム・オブ・ヘブン」。このての映画をあげると切りがありませんが、最近観て記憶に新しいので。この辺の関係は、現代ではキリスト教の話のみならず、中東情勢にまで及びます。そのコトは「シリアナ」で描かれていますが、こういった映画は、人類の歩んできた歴史が全て現代にしわ寄せを食らっているって感じでしょうか。 「フィボナッチ数列」っていう、懐かしいモノが出て来たりして、それがヒントになっていたりするのですが、この数列、なかなか面白いものです。 「前の2つの数字の和が次の数字」っていうものです。1・1・2・3・5・8・13・21・34・55・89・144・・・と続きますが、映画の中では前から10個の数字が使われます。この法則は、自然界にも多く見られます。芸術の世界でいわれる黄金比。これはこの数列と同じです。詳しくはネットで調べていただけると分かると思いますが、貝殻の渦巻きや、花弁の数、向日葵の種や松ぼっくりの配置、人体の各部の比率など、自然界のモノには必ず登場します。これが不思議なことに、宇宙は全てこの法則にのっとって出来ている。なんともそれも自然界が作り出した、宇宙の「コード」なのかもわかりません。 | ![]() 宗教家激怒:A+++ |
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ダ・ヴィンチ・コード
02:54, Sunday, May 21, 2006 ¦ 固定リンク







