今日のイラストはカート・ラッセルさん 突発的巨大波浪 海難事故の中には、その海域にはそれほど激しい嵐もなかったはずなのに、最新式の大型貨物船が大波にあって沈没するという、不思議な事故がたまにあります。 海洋波では、波のエネルギーが時間的空間的に狭い範囲に集中して、その結果まわりに比べて2倍以上もの高さを持つ大波が突如現れるという現象が起こることが知られており、フリーク・ウェーブ(Freak Wave 直訳:気まぐれ波)、ローグ・ウェーブ(Rogue Wave 直訳:悪党波)もしくは一発大波などと呼ばれています。 フリーク・ウェーブの出現には何らかの形で、波の非線形性が関与していると考えられていますが、そのメカニズムについてはまだはっきりとは分かっていません。 「ポセイドン」を観てきました。 相変わらず、映画館のチケット売り場はものすごい人です。みんな「ダ・ヴィンチ・コード」のお客さん。 映画では「突発的巨大波浪」についての説明はありませんが、これが実際にあるということだけを、頭に置いて観てほしいモノです。 船は、横から来る波には弱いということも。なので、船長は船首を波の方向に向けようとするんです。決して逃げようとしているのではありません。 この映画は、ワーナーブラザース・ムービーワールド「ポセイドン・アドベンチャー・ライド」と思っていただければいいのではないでしょうか。 凄まじい場面が画面一杯に展開します。 これは劇場で観るべき映画です。ネズミーランドやUSJ銀行のアトラクションをTVで観て楽しいなんて思わないでしょう。TVやDVDで観ても、その凄まじさは伝わらないでしょうね。 「タイタニック」のあの船の沈むシーンの巨大さを、TVで感じられないのと同じです。 そう思って観ないと、あれ?ってなるのかも分かりません。映画の楽しみ方っていうのは、人それぞれでしょうが、上映される映画の持っている性質を見極めるのも大切です。オリジナルの上下逆転の面白さっていう部分を観る映画でもないので誤解のないに。この映画でストーリーを追うのはナンセンス。ストーリーは、数名が転覆した船から脱出を図るってだけですからね。このコトはジョシュ・ルーカスさんの「ステルス」も同じです。 パニック映画、今でいうデザスタームービーの出発点となった「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイクですが、人物描写はサラリとながし、徹底して登場人物が豪華客船から脱出を試みる映画になっています。 それと、おいらたち観客も脱出する一人となれます。 オープニングはカメラが海底から浮き上がり、豪華客船「ポセイドン号」をぐるりと一周し、甲板上をランニングするジョシュ・ルーカスさんをとらえ、彼の回りを一周して一緒になって階段を上り、そしてもう一度船を大きく見せてくれます。そしてまた彼のもとに帰ってきて、沈む夕日を映しだします。 この3分近いワンカットがすべてCG。本物はジョシュ・ルーカスさんだけらしいのですが… CGとは思えません!どこからこの船を調達してきたんだ?って思うほどの出来栄え。 ついついはじめは「お決まりのCGやん」って思って、細部に映っているモノに目をやっていたのですが、それを観ていると「あれ?本物か〜すげ〜」っていう感じになってしまいました。 この手法は「タイタニック」でも使っていました。「タイタニック」では歩いている船員など、CGっぽいトコロが解ったのですが、「ポセイドン」では、まったくないです。映画とともにCGも進化していきますね。 CGって思うと、な〜んだとか、またCGだとか言う人がいますが、CGはそれで凄いコトなんですよね。決して自分のパソコンで同じコトが出来ると思ったら、大間違い。たった数秒の映像も膨大な時間を必要とするし、そのために必要なバーチャルのための設計図やバーチャル上の建設といった膨大な仕事量が控えています。片手間に出来るものではありませんので、CGでも凄いものはスゴイのです。 オリジナルのようにドラマは盛り込むコトを極力押さえ、脱出劇に徹底しているところが、この映画のリメイクとしての価値を高めています。同じコトをしても仕方ないですからね。登場人物もすべて違います。かろうじて一緒なのは、パーティで歌われる曲くらいです。 だから、ジーン・ハックマンさんが演じた牧師は出て来ません。「神は忙しいので祈っても助けてくれません。困難は自分の力で切り開くものです。」なんてコトを言われる異端児的な牧師さんでしたが、この映画のテーマにもなっていました。 彼に代わるキャラクターはカート・ラッセルさん演じる元消防士でそのためにニューヨーク市長になったオヤジさんなのですが、市長というのもこの船の乗客になった時点では「元」になっています。「バックドラフト」の時のような役どころですかね。 ラスト近くでの彼の海中での演技はスゴイです。言葉では表せません。観ていただくと分かりますが、本物なんでしょうか?って思うほど。今まで、こういったシーンはいろんな映画であったのですが、これほどのものは観たコトありません。さすが、大御所ですが、結構知られていなかったりもするんですね、カート・ラッセルさん。 友達が「エグゼクティブ・デシジョン」のDVDを買った時に「スティーブ・セガールさんが観たいねん」などといっていましたが、「それ、カート・ラッセルさんの映画やで、スティーブさんはちょっとしかでてこんよ」などと説明してあげると、かなりがっかりしていましたが「フライトプラン」のように、航空機の中の人が入れないエリアをあつかった映画で、結構面白かったんですけどね。ブレイク前のハル・ベリーさんがヒロイン役ででています。この時はとっても気になった女優さんでしたが、今のようになるとは思ってもいませんでした。 ジョシュ・ルーカスさんはアーネスト・ボーグナインさん的役だと思っている人が多いみたいですが、対立するコトはあるのですが、アーネストさんよりレッド・バトンズさん演じるジェームス・マーチンさんではないかと思ったりもするのですけどね。最初のシーンで甲板をジョギングするのは、オリジナルで彼だけですから。 っていうのは、勝手な解釈ですみません。(笑) リチャード・ドレイファスさんは恋人に振られたコトで自殺願望を抱く設計士なんですが、こういう状況になると、人間ってモノは変わるものですね。そういうあいまいさなトコロが人間な訳で、いい感じのキャラクターだと思います。それと、設計士だからといっても、この船の設計士とはいっていませんよね。(あくまでも字幕での話)だから、構造力学がわかっていて危険だってコトがわかるだけで、船の細部まで知っているわけではないのでしょう。彼が設計士なのに「役に立っていない」って思うのもお門違いです。 キャラクターをそんなに深くは描いていませんが、かといって、全然というわけではないんです。しっかり観ていると結構描いていたりします。これに比べるとオリジナルはくどいかも分かりません。 「タイタニック」のようにのんびり沈みません。 今すぐ沈むって感じです。つい最近、船の沈むニュース映像がありましたね。あんな感じで、沈みだすと早いんです。なんせ鋼鉄の塊ですから、浮力が無くなれば当然です。 だから尚更、ここからすぐに脱出しようっていう気にさせてくれます。早く沈む原因は脱出する彼らが、バラストタンクに水を入れてしまったためですが、あの状況下では仕方ないことでしょう。 オリジナルの時は、結局船は沈みませんでした。パート2では船内に入って金品強奪するっていう時間があるほどでしたからね。 転覆してからはリアルタイムで映画が進行する感じになっています。 ハラハラドキドキの1時間38分、閉所恐怖症である「ダ・ヴィンチ・コード」のロバート・ラングドン博士はこの映画では絶対に助かりません。 ★6月3日ロードショー | ![]() アトラクション度:A+++ |
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ポセイドン
23:01, Saturday, May 27, 2006 ¦ 固定リンク







