何曜ロードショー: インサイド・マン

新作劇場公開作品や、DVDで観た感想を、イラストを交えて気まま記した、映画ブログです。http://mov.ad-g.tv/

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    インサイド・マン


    今日のイラストはデンゼル・ワシントンさん

    「インサイド・マン」を観ました。
    その感想です。

    と、いいながら、観たのは公開初日の6月10日だったのですが、すっかり時間が経ち過ぎましたね。デンゼル・ワシントンさんのイラストでつまづいていました。
    この映画、リメイクでもなく、原作本があるわけでも無い、久々の映画のためのオリジナル脚本で無茶苦茶期待していました。

    映画専用の脚本から生まれた「ダイ・ハード」のようなモノを期待はしていません。
    そんなコトは、監督さんの名前を見れば誰でも解ること。
    頭脳戦を繰り広げてくれる、ある意味、「M:i:III」でやってほしかったような展開が、この映画の中で巻き起こります。
    銀行強盗が人質全員を自分たちと同じ姿にして、全員を容疑者に見せかけるなんて、プロットを聞くだけでワクワクするではありませんか。

    なんだか、そういう部分は、底抜けに面白いのですが(笑えるって意味ではなく)なにか物足りない。
    アクションなんて全く期待していなかったので、それが無いからってワケじゃないんですが、今までやはり、リメイクやら原作ありの映画ばかりだったので、映画のために書かれた脚本だから、どんな映画より期待が大き過ぎたのかも分かりません。

    それと、大スクリーンの劇場で観るには、作品として小さ過ぎるって部分もあったのかもね。
    物語やプロットの面白さって部分からすれば、この映画は久しぶりにいい感じなのですが、大スクリーン向きなのはやっぱり「ポセイドン」のような作品でしょうか…。「M:i:III」に頭脳戦を要求すると、こう言う小さくまとまったものになって、物足りなくなってしまうのかも分かりませんね。

    頭脳戦や心理戦を売りにしている本作なんですが、スーッと映画の世界に入り込んでいければ、かなり面白いと思います。しかしオープニングの音楽がそれを邪魔していたりするんです。
    オトボケな感じのインドの曲…がね

    観た人方の感想は、よくないのが多かったんですが、この映画で見えて来ることは、ニューヨークってところは、汚職警官が普通にはびこり、人種がさまざまで、9.11以降の状況。

    「フライトプラン」でジョディ・フォスターさんがアラブ人に対して犯人扱いし、他の乗客も同調してアラブ人を責めた。でも結局そのアラブ人は無実だったのに、ジョディさんは誤らなかった。って部分を結構いろんな感想で責め立てていたけれど、この映画でもそういう部分は見られます。
    開放された人質、彼は犯人か人質なのか警官には分からないんだけど、覆面を外した瞬間、アラブ系の顔がそこに現れた時に警官たちがとった行動は、犯人扱いで殴ったりします。
    あのワールドトレードセンターの事件以降、これが現実なんですね。

    映画を観る時、そういう社会のゆがんだ部分をしっかりくみ取って、観るコトが出来ない人達が多過ぎます。
    エンターテインメントで面白ければそれでいいんだろうけど、ケチつけるところを根本的に間違っている人は、映画のストーリーだけを追い過ぎです。
    失敗作や駄作にも微妙に隠れた社会のひずみをみつけるのも楽しいものです。
    って書いているけど、この映画が失敗作や駄作ってワケじゃないですよ。
    楽しめる部分は色々あります。
    あんまりツッ込み入れないで、いろんな方向から、映画を楽しみましょうよ。

    デンゼル・ワシントン

    久々の映画専用脚本:A+++
    10年後心に残る:C++
    リメイク確率:2%
    インサイド・マン
    【INSIDE MAN】2006年アメリカ映画/シネマスコープ/ドルビーSR・SRD・DTS・SDDS/128分★スパイク・リー監督作品★キャスト:デンゼル・ワシントン/クライヴ・オーウェン/ジョディ・フォスター/クリストファー・プラマー/ウィレム・デフォー/キウェテル・イジョフォー
    ■ストーリー■狡猾な男ダルトン・ラッセル率いる4人の銀行強盗グループが、白昼のマンハッタン信託銀行を急襲、従業員と客を人質に取り立てこもる。事件発生の連絡を受け、NY市警のフレイジャーとミッチェルが現場へ急行。しかし、周到な計画のもと俊敏に行動する犯人グループを前に、フレイジャーたちも容易には動きが取れず膠着した状態が続く。一方、事件の発生を知り激しく狼狽するマンハッタン信託銀行会長のアーサーは、やり手の女性弁護士マデリーンを呼び出すと、ある密命を託し、現場へと送り出すのだった…。


    23:12, Tuesday, Jul 04, 2006 ¦ 固定リンク

     
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