何曜ロードショー

新作劇場公開作品や、DVDで観た感想を、イラストを交えて気まま記した、映画ブログです。http://mov.ad-g.tv/

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    2006年 7月

    エリザベスタウン


    今日のイラストはキルステン・ダンストさん

    レンタル店で、とある年配の方が、店員に作品を探すのにこんなコトを言っていました。

      あの、ブッサイクな女優がでてる
      映画ないかぁ?

      ハイハイ、これですね〜

    で、紹介したのが「スパイダーマン2」…
    で、その客も、

      お〜、それやそれや
      これオモロイらしいよなぁ

    まぁ、ええけどね。
    そんな言われ方で、分かってしまう、
    キルステンちゃん。

    確かにね。

    初めて彼女を観た「ジュマンジ」は、まだ子供だったけど、クセのある顔だとは思ってました。
    「虚栄のかがり火」にもでていたみたいですが、その記憶はないですね。
    彼女も、子役から大成した女優ですが、「エターナル・サンシャイン」や、この「エリザベスタウン」で、なかなかいい役やっていると思います。

    あまり好きな女優さんではないですが、それとこれとは別で、不当な評価は禁物でしょう。
    嫌いでも、上手いもんはうまい…(はや)

    この映画用にオーリーを描いていたのですが、彼よりも彼女のインパクトの方が強過ぎて、普通のオーリーは、まだモノたらんのかも分かりませんね。
    線の細い、自信をすべて失って打ちひしがれたドリューを好演していました。
    また、そんな役だから尚更モノたらんのかも分かりませんが。

    そんなモノたらないオーリーは、やっぱり力強かった「パイレーツ〜」に譲るとして、この映画では、キルスティンちゃんと、スーザン・サランドンさんでしょうか。

    スーザン・サランドンさんには、そのちょい役にビックリしたんですけどね。
    って思っていたら、しっかり後半に見事なシーンがありました。

    客室アテンダントという仕事は、人を見る目が出来ているのでしょう。
    打ちひしがれたドリューの信条を読み取り、必要以上におせっかい(?)を焼いてくれるのですが、それが結構自然で、「そんなヤツはおれへんやろ〜ちっちきち〜」的に思わずに観れたので、クレアには好印象でした。

    とんでもない会社が潰れるほどの失敗を、ドリューひとりの責任ってところは、ありえないのですが、それの表しているところは、それほどとてつもない、想像を絶する絶望なんでしょうね。
    そこにオヤジさんの訃報。
    エリザベスタウンまで、亡骸を引き取りに行くのですが、南部の田舎町で、親戚がよってたかって、あ〜だの、こ〜だの言うシーンは、伊丹十三監督の「お葬式」的なのでしょうか。
    くだらない、どうでもいいコトに議論するんですが、ドリューがきっぱりとオヤジさんの希望を伝えれば済むことなのに、なかなかそうも出来ない、彼の今の状況も理解できて、だらだら続く前半戦も仕方ない。
    複雑な気持ちが続く中に、クレアとの携帯でのやり取りで、少し自分を取り戻していけそうで心地よいのか、自殺を考えた気持ちが揺らぐのか、これまた複雑な状況を、よく描けていたと思います。

    なんだか、キャメロン・クロウ監督ってそんなに有名なのか、よ〜知りませんでした。
    「ザ・エージェント」や「バニラ・スカイ」、「あの頃ペニー・レインと」は観ていますが、他は知りません。
    音楽ライターだったらしいので、「〜ペニーレインと」に登場する音楽の数々には、充分楽しませてもらいました。その映画自体が彼の話のようですね。

    クレアがドリューに特性マップを手渡してから、音楽ロードムービーとなっていくのですが、ロードムービーと思って見始めると、そこに至るまでが長く感じてしまいますが、人生のロードムービーなんだろうから、終着でまた新しいスタートが切れた、ドリューはよかったんでしょうね。

    キング牧師の暗殺されたモーテルやプレスリーの家なども登場する道中ですが、この映画を丁度観た時に、どっかのライオン丸がアホなグラサン掛けて歌っていたシーンとダブって、失笑してしまったのが、非常に残念でした。

    キルステン・ダンスト

    ロングドライブの選曲に:A+
    10年後心に残る:B-
    リメイク確率:2%
    エリザベスタウン
    【ELIZABETHTOWN】2005年アメリカ映画/ビスタサイズ/ドルビーSR・SRD・DTS・SDDS/123分★キャメロン・クロウ監督作品★キャスト:オーランド・ブルーム/キルステン・ダンスト/スーザン・サランドン/アレック・ボールドウィン/ブルース・マッギル/ジュディ・グリア/ジェシカ・ビール/ポール・シュナイダー
    ■ストーリー■シューズ会社に勤務するデザイナー、ドリューは、長年開発に打ち込んできた画期的なシューズが10億ドルもの大損害を招き、会社をクビになってしまう。恋人にも捨てられ生きる望みを失ったドリュー。そんな彼に追い討ちを掛けるように、故郷を訪れていた父親が心臓発作で亡くなったという報せが届く。父の葬儀のためにケンタッキー州の小さな街、エリザベスタウンへと向かうドリュー。失意の彼は飛行機の中で、陽気でお節介焼きのフライト・アテンダント、クレアと出会うのだが…。
    1. 60B / ナンシー・ウィルソン
    2. イットゥル・オール・ワーク・アウト / トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ
    3. 父の銃 / エルトン・ジョン
    4. io / ヘレン・ステラ
    5. カム・ピック・ミー・アップ / ライアン・アダムス
    6. ホエア・トゥ・ビギン / マイ・モーニング・ジャケット
    7. ロング・ライド・ホーム / パティ・グリフィン
    8. シュガー・ブルー/ ジェフ・フィンリン
    9. ドント・アイ・ホールド・ユー / ウィート
    10. シャット・アス・ダウン / リンジー・バッキンガム
    11. レット・イット・アウト / ザ・オンブレス
    12. ハード・タイムズ / イーストマウンテンサウス
    13. ジーザス・ワズ・ア・クロスメーカー / ザ・ホリーズ
    14. スクエア・ワン / トム・ペティ
    15. セイム・イン・エニー・ランゲイジ / I Nine
    16. ラーン・トゥ・フライ / トム・ペティ
    17. イングリッシュ・ガールズ・アプロクシメトリー / ライアン・アダムス
    18. ジーザス・ワズ・ア・クロスメーカー / レイチェル・ヤマガタ
    19. ファンキー・ナッソーPt.1 / ザ・ビギニング・オブ・ジ・エンド
    20. ロロ / ピンバック
    21. ムーン・リヴァー / パティ・グリフィン
    22. サマーロング / キャサリン・エドワーズ
    23. ...パッシング・バイ / ウルリッヒ・シュナウス
    24. ユー・キャント・ハリー・ラヴ / ザ・コンクリーツ
    25. リヴァー・ロード / ナンシー・ウィルソン
    26. セイム・イン・エニー・ランゲイジ / ラッカス
    27. 天国の人達は今日は何をしているのだろう? / ワシントン・フィリップス
    28. ワーズ / ライアン・アダムス
    29. ビッグ・ラヴ / リンジー・バッキンガム
    30. 悲しいへだたり / テンプテーションズ


    01:18, Friday, Jul 21, 2006 ¦ 固定リンク


    クラッシュ


    今日のイラストはサンドラ・ブロックさん

    彼女がクレジットの最初にあるので先に描いていましたが、彼女が主人公ってワケではありませんね、この映画。
    コメディとかが多いので、笑っている顔の方が、印象深いのですが、この映画は、コメディじゃないので、シリアス路線で描いておいたのですが、正解でした。
    ピリピリした差別発言をする、検事の奥さん役。
    まぁ、黒人の強盗に襲われて、クルマを盗まれるんだから、仕方ないといえば仕方ないですが。
    こんな感じの顔でやっておられました。

    映画を観てからだったら、マット・ディロンさんを描いていたでしょうね。


    登場人物、全員が主人公の映画です。

    「ラブ・アクチュアリー」のようなストーリーで観せる映画なんですが、内容はまったく違って、すこぶる重いです。
    でも、そんなに堅苦しく観る感じじゃないので、結構スムーズにストーリーには入り込めました。

    ドン・チードルさんが制作に名を連ねているだけのことはあります。この映画のテーマの重さが伝わってきます。

    差別がどこから来るものなのか。
    ここに描かれている登場人物が、何らかのカタチで、差別を体験していきます。

    アメリカの差別の現状がどうのとか、考えるべき映画ではなく、日本人としては、その差別の権限にあるものを考えてみるべきではないのでは、と思う内容でした。
    国が違えばその辺の考え方も、大きく違ってくるので、正しいものなんてないのかも分からないけれど。

    人種が違う、宗教が違う、そういう状況が差別を生むのではなく、相手のコトをしっかり理解しようと努力するコトが出来ていないので、起こってしまうのだろうか。
    人の話に聞く耳を持つかどうか、そういう部分もそのうちの要素のひとつだけど、潜在的に疑ってかかるので、人の話に耳を傾けない。
    相手の話を聞くことによって、理解しあえる部分は多分にあると思うし、理解しようと努力する心も重要でしょう。
    それを、人種や宗教が違うからって、拒絶したり、無視したり、そんな感じで言い逃れしているだけなのかも分かりませんね。

    そういう風に考える方が楽だし、自分に責任が無いと感じることが出来るのかもね。

    自分が自制できるか、人を信じようとする心が持てのるか…
    そう言った部分をしっかり、一人ひとりが心に刻めば、差別なんて起こらないのではないのか?
    摩擦も差別も偏見も戦争もなくなってしまうかも分からない。
    テクノロジーの発達した現代で、人類が次に進化できるとしたら、そう言った心の部分にほかならないと考えたりします。

    父親の病気を思う心が、黒人のクリニック受付けの態度おかげで、差別に的な行動をとってしまうライアン巡査。
    この映画で一番、印象に残ったのは、彼でしょうか。マット・ディロンさんが熱演しています。

    ささいなコトが引き金になって、ムシャクシャした気持ちのやり場のなさが、不当な行為に及んでしまう。
    しかし、根っからの悪モンではない彼は、後のシーンで、その時不当な扱いをした黒人女性を必死に助けようとします。
    極限状態で人種を越えて、その女性に信頼感を与えシーンは、この映画での見せ場だと思います。

    2つある抱き合うシーンが、人と人との信頼感を増幅させているように思わせる演出に感じられました。

    ライアンの相棒だった正義感に燃えているハンセン巡査は、ライアンが差別主義者と知って、彼とのコンビを解消。しかし、彼は結局、人を信じることが出来ずに、友達の黒人ピーターを射殺してしまう。
    友人でありながら、そんな彼を信頼できなかった、潜在意識の中の差別が表面化したようにもとれる場面でもあり、正義を唄っている人が、本心で言っているのか?確たる証拠は本人すら分からなかったりするのでしょう。こういうコトは誰にでもありうるし、考えさせられるシーンでした。


    全ての人達が、何らかのカタチで結ばれている…
    差別による連鎖、
    感情のクラッシュがおりなす人間模様。

    善良な人でも、犯罪者に成りえる
    可能性を秘めている
    根っからの悪人なんて存在しないのかも知れない。

    そんな風に、感じさせてくれた映画です。

    悪いヤツらは、オカマをほられて
    クラッシュって感じでしょうか。


    結局、最後まで最悪の悪者は
    中国人だけだったんだけど。

    そう考える自分は小さいなぁ


    2005年アカデミー
    作品賞・脚本賞・編集賞 受賞


    サンドラ・ブロック

    テーマの重要性:A++
    10年後心に残る:A+
    リメイク確率:1%
    クラッシュ
    【CRASH】2006年アメリカ映画/シネマスコープ/ドルビーSR・SRD・DTS・SDDS/112分★ポール・ハギス監督作品★キャスト:サンドラ・ブロック/ドン・チードル/マット・ディロン/ジェニファー・エスポジート/ウィリアム・フィクトナー/ブレンダン・フレイザー/テレンス・ハワード/クリス・“ルダクリス”・ブリッジス/タンディ・ニュートン/ライアン・フィリップ/ラレンズ・テイト/ノーナ・ゲイ/マイケル・ペーニャ/ロレッタ・ディヴァイン/ショーン・トーブ/マリーナ・サーティス/ビヴァリー・トッド/キース・デヴィッド/バハー・スーメク/トニー・ダンザ/カリーナ・アロヤヴ/ダニエル・デイ・キム
    ■ストーリー■クリスマスを間近に控えたロサンジェルス。黒人刑事グラハムとその同僚でヒスパニックの恋人リア。銃砲店で不当な差別に憤慨するペルシャ人の雑貨店経営者ファハド。白人に敵意を抱く黒人青年アンソニーとピーター。地方検事のリックとその妻ジーン。差別主義者の白人警官ライアンと同僚のハンセン。裕福な黒人夫婦キャメロンとクリスティン。やがて彼らの人生は思いがけない形で交錯、大きく狂い始める…。


    00:28, Wednesday, Jul 19, 2006 ¦ 固定リンク


    スーパーマン リターンズ


    今日のイラストはケヴィン・スペイシーさん
    「スーパーマン」ではまる坊主なんだけど、このままでも、さほど変わらないので普通の髪型にしておきます。

    在米の友人が
    「スーパーマン リターンズ」を観たそうです。

    結構興奮気味でした。
    なんだか、そんなに興奮されても、こっちじゃまだまだなんですけどね。
    興行収入もスゴイらしいのですが、やっぱり興奮させる要因は、テーマ曲にあるのでしょう。

      チャチャチャーン
      チャチャラチャーン♪

    ってメールで書かれてきても、しょうがないんですけどね。
    だいたい、映画館から出て来る人達がスーパーマンになってたそうです。
    それは充分、分かるよなぁ
    ジョン・ウイリアムズさんの曲は、「スターウォーズ」にしろ「インディ・ジョーンズ」にしろ「ロス五輪のマーチ」にしろどっか似ているのですが、どれもこれもワクワクしてしまいますね。

    ネタバレがどっさり書いてありましたが、やめておきます。
    ってゆーか、読んでません。
    読んだらバカを観るからね。そんなメールいらんちゅうねん。
    だいたい、アチャラの方が映画は早いので、よくこういうコトがあるんですけど、自慢毛なのかなんなのか、迷惑もいいところです。
    さすがに、「ダ・ヴィンチ・コード」だけは同時公開だったから、ありませんでしたけどね。

    こんなコト書いてても仕方ないですね。

    評判はかなり上々のようです。
    「バットマン リターンズ」を彷彿とさせる内容だとか。
    「バットマン リターンズ」の出来が無茶苦茶よかったので、また期待してしまいますね。

    新スーパーマン役に誰を選ぶかで紆余曲折あったようですが、故クリストファー・リーヴさん的なブランドン・ラウスさんが選ばれました、それも作品の好印象のようです。
    彼は喫茶店でブライアン・シンガー監督の面接を受けたそうですが、緊張でコーヒーをぶちまけて「ダメだこりゃ」って思っていたら、そのおっちょこちょい加減がクラーク・ケント的だってンで決まったそうです。
    肉体改造で9キロの筋肉を付けさせられたとか。
    リーヴさんも「SW」旧三部作のダースベイダー役、デビッド・プラウズさんにみっちりトレーニングさせられて、スパーマンの体つきを作っていたんですが、ラウスさんもプロテクターやCGじゃなくって本物です。

    今回またまたレックス・ルーサーが登場なんですが、どう観ても、ケヴィン・スペイシーさんの仕草がジーン・ハックマンさんに見えてしまうんですが、これはわざとなんでしょうね。
    本作はリメイクではなくて、スーパーマン5にあたるので、同じ雰囲気にしているみたいです。
    なんだか、スペイシーさんもハックマンさん同様、この役を楽しんでおられたようです。

    ちょっと期待していなかった「スーパーマン リターンズ」ですが、なんだか楽しみになってきてしまいました。公開は来月です。

    ★8月19日ロードショー


    それより、7月7日に「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」の読みたくないメールが届きそうで、イヤなんですけど…

    ケヴィン・スペイシー

    全米評価:B
    米yahooユーザー:B+
    続編確率:99%
    スーパーマン リターンズ
    【SUPERMAN RETURNS】2006年アメリカ映画/シネマスコープ/ドルビーSR・SRD・DTS・SDDS/154分★ブライアン・シンガー監督作品★キャスト:ブランドン・ラウス/ケヴィン・スペイシー/ケイト・ボスワース/ジェームズ・マースデン/フランク・ランジェラ/サム・ハンティントン/マーロン・ブランド
    ■ストーリー■滅亡の危機に瀕したクリプトン星から地球に送られてきたカル・エルは、カンザス州のケント夫妻に拾われ、クラーク・ケントという名の地球人として育つ。しかし、異星人である彼は、地球という環境下で、他の人間には不可能なことを可能にする力を持っていた。そんな自分の能力を役立てようと、"スーパーマン" として地球を数々の危機から救ってきたクラークだったが、5年前に忽然と姿を消してしまう。スーパーマンが去り、悪がはびこりだしたメトロポリスの街では、凶悪犯レックス・ルーサーによる支配計画が進行。一方、スーパーマンの恋人で、『デイリー・プラネット』 の花形記者であるロイス・レインは、スーパーマンの不在を乗り越え、婚約者リチャードと幼い息子とともに新たな人生を歩み始めていた。そんな中、自分の居場所は地球であり、ケント家であり、ロイスのそばであると再認識したスーパーマンがメトロポリスに戻ってくる。


    00:03, Wednesday, Jul 05, 2006 ¦ 固定リンク


    インサイド・マン


    今日のイラストはデンゼル・ワシントンさん

    「インサイド・マン」を観ました。
    その感想です。

    と、いいながら、観たのは公開初日の6月10日だったのですが、すっかり時間が経ち過ぎましたね。デンゼル・ワシントンさんのイラストでつまづいていました。
    この映画、リメイクでもなく、原作本があるわけでも無い、久々の映画のためのオリジナル脚本で無茶苦茶期待していました。

    映画専用の脚本から生まれた「ダイ・ハード」のようなモノを期待はしていません。
    そんなコトは、監督さんの名前を見れば誰でも解ること。
    頭脳戦を繰り広げてくれる、ある意味、「M:i:III」でやってほしかったような展開が、この映画の中で巻き起こります。
    銀行強盗が人質全員を自分たちと同じ姿にして、全員を容疑者に見せかけるなんて、プロットを聞くだけでワクワクするではありませんか。

    なんだか、そういう部分は、底抜けに面白いのですが(笑えるって意味ではなく)なにか物足りない。
    アクションなんて全く期待していなかったので、それが無いからってワケじゃないんですが、今までやはり、リメイクやら原作ありの映画ばかりだったので、映画のために書かれた脚本だから、どんな映画より期待が大き過ぎたのかも分かりません。

    それと、大スクリーンの劇場で観るには、作品として小さ過ぎるって部分もあったのかもね。
    物語やプロットの面白さって部分からすれば、この映画は久しぶりにいい感じなのですが、大スクリーン向きなのはやっぱり「ポセイドン」のような作品でしょうか…。「M:i:III」に頭脳戦を要求すると、こう言う小さくまとまったものになって、物足りなくなってしまうのかも分かりませんね。

    頭脳戦や心理戦を売りにしている本作なんですが、スーッと映画の世界に入り込んでいければ、かなり面白いと思います。しかしオープニングの音楽がそれを邪魔していたりするんです。
    オトボケな感じのインドの曲…がね

    観た人方の感想は、よくないのが多かったんですが、この映画で見えて来ることは、ニューヨークってところは、汚職警官が普通にはびこり、人種がさまざまで、9.11以降の状況。

    「フライトプラン」でジョディ・フォスターさんがアラブ人に対して犯人扱いし、他の乗客も同調してアラブ人を責めた。でも結局そのアラブ人は無実だったのに、ジョディさんは誤らなかった。って部分を結構いろんな感想で責め立てていたけれど、この映画でもそういう部分は見られます。
    開放された人質、彼は犯人か人質なのか警官には分からないんだけど、覆面を外した瞬間、アラブ系の顔がそこに現れた時に警官たちがとった行動は、犯人扱いで殴ったりします。
    あのワールドトレードセンターの事件以降、これが現実なんですね。

    映画を観る時、そういう社会のゆがんだ部分をしっかりくみ取って、観るコトが出来ない人達が多過ぎます。
    エンターテインメントで面白ければそれでいいんだろうけど、ケチつけるところを根本的に間違っている人は、映画のストーリーだけを追い過ぎです。
    失敗作や駄作にも微妙に隠れた社会のひずみをみつけるのも楽しいものです。
    って書いているけど、この映画が失敗作や駄作ってワケじゃないですよ。
    楽しめる部分は色々あります。
    あんまりツッ込み入れないで、いろんな方向から、映画を楽しみましょうよ。

    デンゼル・ワシントン

    久々の映画専用脚本:A+++
    10年後心に残る:C++
    リメイク確率:2%
    インサイド・マン
    【INSIDE MAN】2006年アメリカ映画/シネマスコープ/ドルビーSR・SRD・DTS・SDDS/128分★スパイク・リー監督作品★キャスト:デンゼル・ワシントン/クライヴ・オーウェン/ジョディ・フォスター/クリストファー・プラマー/ウィレム・デフォー/キウェテル・イジョフォー
    ■ストーリー■狡猾な男ダルトン・ラッセル率いる4人の銀行強盗グループが、白昼のマンハッタン信託銀行を急襲、従業員と客を人質に取り立てこもる。事件発生の連絡を受け、NY市警のフレイジャーとミッチェルが現場へ急行。しかし、周到な計画のもと俊敏に行動する犯人グループを前に、フレイジャーたちも容易には動きが取れず膠着した状態が続く。一方、事件の発生を知り激しく狼狽するマンハッタン信託銀行会長のアーサーは、やり手の女性弁護士マデリーンを呼び出すと、ある密命を託し、現場へと送り出すのだった…。


    23:12, Tuesday, Jul 04, 2006 ¦ 固定リンク


     
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