何曜ロードショー

新作劇場公開作品や、DVDで観た感想を、イラストを交えて気まま記した、映画ブログです。http://mov.ad-g.tv/

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    2006年 6月

    M:i:III(ミッション・インポッシブル3)


    今日のイラストはトム・クルーズさん

      例によって
      君のメンバーが捉えられ、
      あるいは殺されても、
      当局は一切関知しないから
      そのつもりで

      なお、このメッセージは5秒後に消滅する
      成功を祈る


    「M:i:III」を観ました。
    その感想です。

    例によってこういうナレーションも登場しますが、
    映画の冒頭の任務がなぜか、
    当局が関知しないはずの捉えられたメンバーの救出作戦。
    なぜ、救出しなくてはいけないのでしょうか?
    もう、ネタバレは、一切しません。
    映画館で楽しんでください。

    ジョン・ウー監督の「II」より、デ・パルマ監督の「I」より、オリジナル度がましたように感じました。オリジナル度って書くとなんのコトか分かりませんね。
    オリジナルの「スパイ大作戦」にかなり近づいた感じといえばいいのでしょうか。
    「I」はどちらかというと、オリジナルからの展開的な感じで、しっかりラインをなぞらえていました。そういう意味では「I」が一番オリジナルに近いのかも分かりませんが、今回はその時の忘れ物をしっかり押さえている気がします。
    「II」は悪くは無いのですが、普通にアクション映画で別にタイトルが「M:i:II」でなくてもよかったんですね。
    その際たる原因を作ったのはやっぱり音楽です。
    「II」にはそのテーマ曲がまともに使われていなかった。っていうのが一番おいらがダメと思った要因のひとつ。本編中にあるにはあったけれど、オープニングでなんだか間抜けなアレンジの聞きたくない仕上がりになった「ミッション・インポッシブルのテーマ」。
    60年代の音楽だけど、カッコいいものは時代が経ってもカッコいい。

    「ジェームズ・ボンドのテーマ」が聴くことの出来ない「007」なんてありえない。
    ショーン・コネリーさんが007にカムバックした「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」には肝心のテーマ曲が存在しないので、映画を観た時にコケてしまったコトを思い出したんですけど。そんな感じの「II」だったので最悪。

    あるミュージシャンが、
    こんなコトを言っていました。

      この曲は聴いているだけだったら
      すごくカッコいいんだけど
      演奏するのはすごく
      つまらん曲なんだよねぇ〜

    だから演奏する人は尾ひれをつけたがるのでしょうが、それが失敗の元になってしまうんでしょうね。
    で、今作「III」でとってもその辺を心配していたのですが
    やってくれました!
    見事、オリジナルのイメージを壊さず、カッコいいサウンドで帰ってきた!
    テーマ曲はもとより、「スパイ大作戦」の任務遂行中に流れていたモノまでが、本編中に使われているんだから、満足度は120%ってところでしょうか。
    これぞ、まさしく待っていたリメイクって感じです。
    まぁ、微妙にIMFの組織立てとかが見えてきたりするのは、まぁこっちに置いといて、アクションとドラマがしっかり融合して、深みを増していました。
    とにかく、オリジナルのTVシリーズを観て楽しんでいた世代には、テーマ曲がそのままだってコトと、プラスもうひとつオリジナルの音楽が使われているだけでもほくそ笑んでしまうそういう映画です。
    そんなのを全く知らない若い世代の人達は、最新のアクションをしっかり堪能できると思います。
    作戦にしてもTVシリーズの緻密な作戦がどのように最後の結末をもたらすのか。って言うような部分も受け継がれていますが、そこはやっぱり映画なので、テンポが速くて「なるほど、そうなるのか!」って言うようなところは無いのですが、キャストの選び方が上手いのか、演出が上手いのか、すっかり騙されてしまう人物もいてます。この部分が「なるほど」って思う部分を受け継いでるのでしょうか。
    まぁ、でもこの点は目新しくないのでね。っていうと、全編通して目新しいものは全く登場しないですが、これが全編を観ると面白いんだから始末が悪いです。

    まぁ結局のところ、おいらにはちゃんとオリジナルの音楽を取り入れてくれてただけで、100%合格なんです。

    ★7月8日ロードショー
     

    注)「I」のオープニングはオリジナルそのままでした。「踊る大捜査線2〜レインボーブリッジを封鎖せよ」がリスペクトしています。

    トム・クルーズ

    往年のスパイ大作戦度:A+++
    10年後心に残る:B+
    続編確率:80%
    M:i:III
    【MISSION: IMPOSSIBLE III】2006年アメリカ映画/シネマスコープ/ドルビーSR・SRD・DTS・SDDS/126分★J・J・エイブラムス監督作品★キャスト:トム・クルーズ/ヴィング・レイムス/ケリー・ラッセル/ローレンス・フィッシュバーン/フィリップ・シーモア・ホフマン/サイモン・ペッグ/ビリー・クラダップ/ミシェル・モナハン/マギー・Q/ジョナサン・リス=マイヤーズ
    ■ストーリー■スパイを引退し教官になったイーサン・ハントが、自らの教え子の危機に立ち上がることから物語は始まる。しかし、それがイーサンの本当の仕事を知らないフィアンセの命を危険にさらし、そしてイーサン自身が、謎めいた暗号名「ラビットフット」の正体を知るかつてない強敵に阻まれ、絶体絶命のピンチに陥っていくことに結びついていく・・・。果たして彼はタイムリミットが迫る中、IMFのメンバーと共に世界を駆け巡り、不可能なミッションを遂行できるのだろうか?






    01:32, Saturday, Jun 24, 2006 ¦ 固定リンク


    アメリ


    今日のイラストはオドレイ・トトゥさん

    1973年9月3日18時28分32秒
    毎分1万4670回ではばたく1匹の羽虫が
    モンマルトルの路上に留まった
    その時丘の上のレストランでは
    一陣の風が吹いていた
    魔法のようにグラスを踊らせた
    同じ時トリュデーヌ街28番地の5階で
    親友の葬儀から帰ったコレール氏が
    住所録の名前を消した
    また同じ時X染色体を持った精子が
    ラファエル・プーラン氏の体から泳ぎだし
    プーラン夫人の卵子に到達した
    9ヶ月後アメリ・プーランが誕生した


    「アメリ」をDVDで観たのは、かなり前のこと。
    なので、細かいところは忘れてしまっているのですが、「ダ・ヴィンチ・コード」で、オドレイ・トトゥさんを描いた時に、やっぱり彼女のイメージは、この映画のアメリなので描いておいたものを、引っ張り出してきたのです。
    彼女の楽しみのひとつ「クリーム・ブリュレのお焦げを潰すこと」のワンカット。
    だいたいこの写真が出回っているので、それを資料に描いたのですが「ダ・ヴィンチ〜」のイラストも、彼女と解るように、そのシーンを使ってヘアスタイルを「ダ・ヴィンチ〜」のものにすり替えたって感じです。
    とは言え、ヘアスタイルを入れ替えただけでは、雰囲気が違って見えたので、同じに見えるように細かい部分の微調整をしているのですが、解るでしょうか?

    と、映画の話はそっちのけで、珍しく似顔絵イラストのコトを書いてしまいました。

    ジュネ監督お得意のファンタジー的な作品なんですが、「ロスト・チルドレン」のようにダークなイメージではなく、明るくて心和む作品に仕上がっています。

    冒頭のナレーションでアメリの誕生の日の様子を聞かせてくれていますが、そこにでてくる日にちや、彼女が一人暮らしをしていて、少年に返す宝箱を発見する時に、TVから伝えられるニュース(ダイアナ妃の事故死のもの)で、いつの時代かが解るくらいで、社会情勢などを排除しているので、この後何年先に観ても、古さを感じない作品になっていると思います。

    こういう映画は、時代を感じさせない方がいいので。これで正解でしょうね。

    彼女の勤め先、モンマルトルのカフェ「ドゥ・ムーラン」の仕事仲間や常連客、アパートの住人や近所の人達、それに自分の父親などが、アメリの心温まるいたずらで、幸せになるっていう話だったような。
    彼女自身は、人を幸せにするいたずらは思いつくのだけど、自分のコトになると全然ダメで、幼い時から空想の世界に閉じこもり気味だった時のまま、積極的に行動できない。
    ニノに対しての思いは、なぞなぞを彼に与えるだけで、じっと遠くから見ているだけっていう状態。

    ニノっていうのは、アメリと似たような感じの男性で、ナレーションでは子供の頃は9キロ離れたところに住んでいて、兄がほしいと思うアメリと、妹がほしいと思うニノっていう感じだったのだそう。

    ニノは写真に興味があって、街頭のインスタント証明写真機の脇に捨てられた写真を集めたりしている。この集めている写真が貼られているアルバムが、ちょっとした謎を秘めているんですけどね。
    地下鉄で彼と始めてアメリは合うのだが、その時恋が芽生えたんでしょうね。

    彼女のいたずらの数々が、やっぱり素敵なんですね。なんといっても、父親にしたいたずらが一番でしょう。亡くなった母親が嫌がるので、ずっとしまわれていた赤いとんがり帽子の小人を使ったいたずら。頼まれた友達はそんな大きなもの持ってウロウロした事が、大変そうかなぁって思うのですが、父親に届く写真がほのぼのしていていい。ずっと引きこもり気味だった彼は、それが切掛けで旅行に出掛ける気を起こすのですね。

    そういったいたずらが随所に見られて楽しいです。フランス映画特有の雰囲気でアメリカ映画では真似の出来ない、ファンタジーに仕上がっているのではないのでしょうか。

    登場人物で気になるのは、近所に住む絵書きのおじいさんと、ピノンさん。
    ピノンさんはジュネ監督作品の常連さんなので、記憶にあると思います。「エイリアン4」では車イスに乗っておられましたよ。
    で、おじいさんの方なんですが、誰なんでしょうか?
    人には積極的なアメリが自分のコトになるとダメなのを見かねて、おじいさんがいたずらをしかけます。

    アコーデオンが奏でるテーマ曲が、心に残ります。

    写真がしゃべったり、人形や照明器具がしゃべったりするのは、楽しいので幻想の世界、心の世界として楽しんでください。現実主義な人には向かない映画かも分かりません。

    もう一度観ないと、しっかり書けませんね。また観たら書き換えるとしましょう。

    オドレイ・トトゥ

    かわいいいたずら:A+++
    10年後心に残る:A+
    リメイク確率:2%
    アメリ
    【LE FABULEUX DESTIN D'AMELIE POULAIN】2001年フランス映画/シネマスコープ/120分★ジャン=ピエール・ジュネ監督作品★キャスト:オドレイ・トトゥ/マチュー・カソヴィッツ/ヨランド・モロー/ジャメル・ドゥブーズ/イザベル・ナンティ/ドミニク・ピノン/リュファス
    ■ストーリー■小さい頃から空想の世界が一番の遊び場だったアメリ。22歳になった今でも、モンマルトルのカフェで働き、周りの人々を観察しては想像力を膨らませて楽しんでいた。そんなアメリは、あることをきっかけに他の人を幸せにすることに喜びを見出す。他人の人生にこっそりおジャマしてはたのしい悪戯を仕掛け、人知れずお節介を焼いて回るのだった。そんなアメリも自分の幸せにはぜんぜん無頓着。ある日、不思議な青年ニノに出会ったアメリはたちまち恋に落ちてしまうのだったが、アメリは自分の気持ちを素直にうち明けることが出来ない…。






    13:16, Thursday, Jun 08, 2006 ¦ 固定リンク


    蝉しぐれ


    今日のイラストは7代目、市川染五郎さん

      忘れようと、
      忘れ果てようとしても、
      忘れられるものではございません



      あれは十四、五の ほのか照れ隠し
      ふたりで歩こうと決めた 川ではないけど

      いつのまにここに いつのまによそに
      水玉模様の僕は 両手をふり返す

      ただとおりすぎただけ
      君がまわるため
      どこ吹いた風でした
      くるり かざぐるま



    DVDで「蝉しぐれ」を観ました。

    ご存知、藤沢周平さんはすでにお亡くなりになられています。
    この映画は藤沢さんに捧げられています。

    NHKでTVドラマが放送されているようですね。
    さすがに、ドラマはじっくりと原作を描いているのでしょうか、いろんなところでコメントを書いてあるものをみると、原作からはしょり過ぎとか、映画にするべきじゃない、などを目にしましたが、おいらがこの映画を観る限り、良い出来だったと思います。
    脚本もしっかり出来ているし、映画の前半は少年時代、そして後半は成人してからと、はっきり別けてあり、時の流れを映画的にすっぱりとしています。
    決して悪い意味ではありません。
    この思い切りが映画の善し悪しを左右します。
    だって、映画ですから、じっくり味わいたければ原作本なり、TVドラマなりを観ればいいのではないでしょうか。
    文句のあるヤツは、そうしてください。
    監督の黒土三男さんはTVの脚本も書かれています。
    この題材は監督が15年もの間、暖め続けていたものらしいですが、原作者の藤沢さんに映画化の話を持ちかけた時に「この長い話を映画にするのは無理でしょう」って言われたそうです。
    で、TVドラマとなったわけなのでしょうが、それでもやっぱり映画にしたい。そりゃ、TVと映画では格が違います。TVをバカにするわけではないのですが、TVドラマはお金もかかっていない分、少し使い捨てのような感じで、映画は後世にしっかり残ります。
    それは、やはりお金をかけて短い時間に物語を閉じこめているからなのでしょう。手軽にみるコトが出来ますからね。TVは1話完結でない限り、全部観なくてはなりません。話題の「24」なんか、24時間かけないと、すべてが解らないでしょう。どうしても無理があります。一部のコレクターにはその方が良いのでしょうけど。
    そこまでオタクな人は少ないので、そこで足踏みするより、他にも観たいってのが本音です。

    黒土三男監督は、藤沢さんに映画化のコトで脚本をお渡しされたそうです。それが、この映画の脚本だとか。
    この脚本は、藤沢さんのお墨付きのようなものでしょうか。
    「映画は無理でしょう」って言っておられたのが、一変。「素晴らしいですね、映画を観るのが楽しみです」とまで言わしめたらしいです。って書いていますが、人から聞いた話なので、自分が横にいたわけではないです。(当たり前やけど)

    しかし、藤沢さんは映画の完成を観ないまま(ましてやTVドラマも)お亡くなりになられました。
    それから来年で10年になります。

    映画の中で、一青窈さんの「かざぐるま」は流れませんが、この曲がいい雰囲気を出しています。予告編では、この曲のおかげで泣かされそうになります。
    本編にあったら泣いてしまっていることでしょうが、ないので、結構清々しくみるコトが出来ます。
    文四郎とふくの淡い初恋の物語。
    こういう純愛は、日本にはないのでしょうね。美しい日本の風景とともに、遙か過去のものとなってしまった感じです。美しい心が宿る国、四季折々の風景が日本を言い表しているかのような映像美。
    それだけでも観る価値があるのですが、それにしっかりした物語とリアルな侍の描き方が相まって、素晴らしいものになっています。
    山田洋次監督の「隠し剣 鬼の爪」も観たのですが、同じ時間なのに、こちらの方がテンポよく、時間が短く感じられました。

    この映画、市川染五郎さんと木村佳乃さんの映画ではないのは確かです。ふたりの役者がメインではなく、牧文四郎とふくのお話しなのです。だから、前半は彼らの若い時なので、染五郎さんも佳乃さんも出て来ません。彼らを目当てで観てはコケるでしょうが…アイドル目当てのそういう映画ではないので気をつけてくださいな。
    しかし、このふたり、凛とした雰囲気で日本の武家って感じが良くでていますね。染五郎さんは歌舞伎役者なので当然なんでしょうが、佳乃さんの気高さが自然とでているところには、ビックリモノです。真実味が何倍にも膨れ上がります。

    江戸時代、侍は戦を全く知りません。人を斬ったことなどないのが普通でした。だから、彼らは人を斬って腰をぬかしたりするんですね。すっかり腰をぬかす文四郎の友人逸平がふかわりょうさんと気付かずにこの辺まで観ていました。(汗)
    人を斬った刀は刃こぼれを起こしたり、折れたりするってことは知っていても、実戦を経験したコトがない。そうのコトがとても現実的。あえてリアルとは使わないでおきます。侍でも戦国時代の人とは全く人種が違います。そういう初歩的な部分を知らないで、おかしいとかいう感想の人達は、もう、映画とか本とか、そういうものを観るチカラがないというか、間抜けもいいトコロって感じですね。

    ラスト、船で横たわる文四郎の男泣き…嗚呼、切ないね。お侍さんだから、今とは違いますもんね。

    この映画も「ダ・ヴィンチ・コード」のごとく「原作の方が…」っていう人が多いコト。でも、原作が大好きな知り合いに聞いたら「原作通りで、なんの文句もつけようがない」って言っていたので、知り合いの話の方が正しいような気がします。それに、藤沢さん自身が認めた脚本なんですから、間違いないでしょう。
    おいらが観ても、清々しい思いの出来た時代劇だったしね。もう一度観たくなる日本映画では珍しい一本です。

    よく考えたら、松本家の兄「蝉しぐれ」妹「隠し剣 鬼の爪」を観たコトになるんだなぁ

    市川染五郎[7代目]

    日本人の気高さ:A++
    10年後心に残る:B++
    リメイク確率:5%
    蝉しぐれ
    2005年日本映画/シネマスコープ/131分★黒土三男監督作品★キャスト:市川染五郎[7代目]/木村佳乃/ふかわりょう/今田耕司/原田美枝子/緒形拳/田村亮/柄本明/石田卓也/佐津川愛美
    ■ストーリー■江戸時代、東北の小藩“海坂藩”。15歳の文四郎は下級武士である義父・助左衛門のもと、親友たちと剣術や学問に励む毎日。一方、隣家に住む幼なじみのふくとも淡い恋心を育んでいく。そして、文四郎が尊敬する父のようになりたいと思い始めた矢先、その助左衛門が世継ぎを巡る陰謀に巻き込まれ、切腹を命じられてしまう。それを境に、罪人の子として辛苦の日々を過ごす文四郎。そんな彼に唯一変わらぬ態度で接してくれたのは親友の逸平と、ふくだけであった。しかし、ふくはほどなくして江戸の屋敷で奉公するため旅立ってしまう。それから数年後、青年になった文四郎に筆頭家老から牧家の名誉回復が告げられるのだったが…。







    20:37, Wednesday, Jun 07, 2006 ¦ 固定リンク


    キング・コング


    今日のイラストはエイドリアン・ブロディさん

    世界には7つ不思議がある

     エジプトの王家の谷
     ナスカの地上絵
     ソールズベリーのストーンヘンジ
     中国の万里の長城
     イースター島のモアイ像
     コンスタンチノープルの聖ソフィア寺院
     カンボジアのアンコールワット

    そして、今日、ここに新たなモノをみなさんは目の当たりにするのです。
    第8番目を…


    「キング・コング」は年末に劇場で観ました。DVD発売になったので記すことにします。

    完全なオリジナルのリメイクです。
    オリジナルはストップモーションによる、見せ物怪獣映画でしたが、それを丁寧に現代風にアレンジし、細かいところまでオリジナルを再現しています。
    もちろん、おなじみのCGによるコングや恐竜は迫力満点。
    オリジナルを完全に越えた、素晴らしいものになっていると思います。
    DVDでTV鑑賞の方はお気の毒です。「ポセイドン」と同じように、劇場の大画面で存分に楽しむ映画だったことは間違いありません。

    ジェフ・ブリッジスさんの1976年版もありますが、こちらは技術が伴わず、少しパワー不足だった映画ですが、この時に、女性とコングの心の交流部分が導入されました。そのいいトコロを、今回のリメイクでは受け継いでいますが、そのために3時間8分という、この手の映画にしては、かなりの長尺になってしまったのですが、間違いではなかったものと思います。

    コングは生け贄を可愛がるワケではなかったってのが、この映画の設定で、ナオミ・ワッツさん演じるアン・ダロウはコングにいきなり気に入られたわけではなかったのですね。
    アンとコングの心の触れ合いはかなりのレベルでしっかり描けていました。
    髑髏島の山頂からみる夕日はとても美しく、アンは「beautiful」という言葉をコングに伝えようとします。
    それと後に登場する、エンパイア・ステート・ビルでの朝日のシーン。このふたつがしっかりと「beautiful」の言葉でつないでいます。
    まさしく「beautiful」なシーン。
    結構泣かされます。

    オリジナルでもラストに映画監督のカールが言うセリフがあるのですが、これをジャック・ブラックさんも口にされています。

      パイロットじゃない、美女が殺したんだ

    この言葉に込められたものは、オリジナルとこのリメイク版では大きく意味が違います。
    全く同じセリフですが、リメイク版はすばらしいです。

      美女が殺した

    ストレートにとらないように、ここに込められたもの、コングはどうして八方ふさがりのビルに登ったのか、アンへの思いは…
    それの答えがしっかり現れている部分。
    この部分は映画を観てしっかり感じ取ってください。

    ピーター・ジャクソン監督は「ロード・オブ・ザ・リング」の成功で長年撮りたかった映画を実現できた。そういう部分がしっかり現れている作品です。
    「ロード〜」も長いですが「〜コング」はその長さを全く感じません。映画館で観た時も、ちょっと長かったなぁ程度で2時間10分位かな?っていう感じでした。で、劇場を出て時間を観たらビックリ。3時間越えてる…まさか、そんなに長いとは思いもよらなかった。それだけテンポよく、展開していきます。

    ブロディさんはさらわれたアンを救出に立ち上がるのですが、なんか、線の細い彼ゆえに、ヒーローのイメージではないんですね。やっぱり、相手がコングなので仕方ないのでしょうけど…。

    彼の作品は「戦場のピアニスト」位しか印象がないので、何とも言えませんが、ちょっと弱々しいんですよね。だから、コングに立ち向かうラストも、勝てるわけもないんですが、何かやってくれそうな、そんな感じも期待もできなかった。

    ってゆーか、オリジナルもそうだったので、はじめから解ってたからなんだろうけど。脚本家っていうイメージは彼にはしっかり合っていたので文句を言うところではないんですけど。

    で、イラストを描いてみましたが、実をいうと、ナオミ・ワッツさんを描くつもりが、ニコール・キッドマンさん同様、描きにくかったっていうのが現実です。

    なんか、ニコールさんとナオミさん、似てるんですよね。特に「〜コング」のナオミさんは写真を観てもニコールさんと瓜二つに見えるというか…。目元から鼻、口あたりがそっくりで、描いていても誰を描いているのやらって感じになってしまって、取りやめにしました。

    で、ブロディさんになったワケですが、彼は一瞬にして描けたっていうのが、彼の登場の理由です。

    エイドリアン・ブロディ

    美女と野獣度:A+++
    10年後心に残る:B++
    再リメイク確率:5%
    キング・コング
    【KING KONG】2005年アメリカ映画/シネマスコープ/ドルビーSR・SRD・DTS・SDDS/188分★ピーター・ジャクソン監督作品★キャスト:ナオミ・ワッツ/ジャック・ブラック/エイドリアン・ブロディ/トーマス・クレッチマン/コリン・ハンクス/ジェイミー・ベル/エヴァン・パーク/カイル・チャンドラー/アンディ・サーキス
    ■ストーリー■1930年代初頭のニューヨーク。野心家で大胆不敵な映画監督カール・デナムは、かつてない冒険映画を撮ろうと、誠実な脚本家ジャック・ドリスコルと美しい女優アン・ダロウを加えた撮影クルーを率い危険な航海に乗り出す。そして、ついに幻の孤島“髑髏島(スカル・アイランド)”へと辿り着いた一行。カールはさっそく撮影を開始するが、やがてアンが原住民にさらわれてしまう。救出に向かったクルーたちだったが、彼らはそこで想像を絶する世界を目の当たりにするのだった…。








    16:29, Saturday, Jun 03, 2006 ¦ 固定リンク


    バード・オン・ワイヤー


    今日のイラストはゴールディ・ホーンさん

      電線に止まる 鳥のように
      夜のしじまの 酔っ払いのように
      俺はけんめいに
      自由を求めた

      針にかかった 魚のように
      古びた物語の 騎士のように
      俺は一途にきた
      君だけ

      もし俺が 冷たくしても
      どうか忘れてほしい
      許してくれ

      たとえ俺が 誠実でなくても
      わかってくれ 君に対してじゃない

      鳥のように 自由
      鳥のごとく 自由に

      死んで生まれた 子のように
      角を持つ けもののように
      俺は大切な人々の心を
      引き裂いてきた

      だけど俺は この歌に誓う
      俺のしてきた 罪にも誓おう
      きっと償ってみせる
      君のために

      もう泣かないでくれ 頼むから
      すべては 終わったんだ
      済んだんだよ

      鳥のように 自由
      鳥のごとく 自由に…


    「バード・オン・ワイヤー」をDVDで
    久しぶりに観ました。


    ジョン・バダム監督にしてみれば、つまんないと評判の映画なんですが、ゴールディ・ホーンさんとメル・ギブソンさんのやり取りが楽しいんです。

    ゴールディさんはどの映画を観ても、こんな感じ。ブツクサやワーワーわめいてる。でも、それがピッタリなんですね。

    この映画でも飛行機で宙返りするシーンの
      オ〜マイ、ガ〜〜ッ(Oh! my god!)
      オーマイガッ
      オーマイガッ
    って叫ぶシーンが、忘れられません。

    もう、かれこれ16年も前の映画ですけが、つい最近観たばかりのような感じで、再見していました。

    彼女、この当時45歳らしいのですが…そりゃ「永遠に美しく…」の様な映画が出来てもおかしくないですね。「永遠〜」も彼女の映画でした。ハリウッドにはお化けが住むって話。ロバート・ゼメキス監督お得意のブラック・コメディで、彼女とメリル・ストリープさんが良く出演したなぁって感じの内容です。

    彼女の旦那さんは「ポセイドン」のカート・ラッセルさん。そして、彼女の娘は、ケイト・ハドソンさん。
    ケイトさんはゴールディさんに口元や目がよく似ています。笑った顔はそっくりですが、ケイトさんはちょっとゴツイかなぁって感じです。
    ケイトさんは元夫との子供ですが、ほとんどカートさんが育てたらしいですね。ケイトさんはゴールディさんの撮影について回っていたそうですが、ホテルにお化けがでたエピソードなんかもあるそうで「スケルトン・キー」の特典映像で話していました。

    ゴールディさんとカートさんの「潮風のいたずら」はベストコメディでしょう。
    まだ、結婚する前だったらしいのですが、息がピッタリとあった映画です。
    コメディお得意のゲイリー・マーシャル監督作品でした。

    お相手のメル・ギブソンさんもなかなか、いい感じでやっぱ質の悪い部分を、この二人が完全に補って、充分鑑賞に堪えうるものに仕上がっています。

    メル・ギブソンさんは「リーサル・ウェポン」の時のヘアスタイルで、っていっても「2」がこの映画の2年前でしたっけ。彼本人もこんな感じのおふざけ野郎らしいですが、何かで話されていましたけど、マジメになる時間がほとんどないとか。

    そんな感じで、ゴールディさんとメルさんいい雰囲気で、ちんたら逃げ惑います。
    FBIから証人保護制度で名前や身分を代えて転々と暮らしているリック。
    そんな彼を狙っているのもFBI捜査官。
    弁護士マリアンヌはあるガソリンスタンドで、死んだはずの昔の恋人にそっくりな人に遭遇。
    その恋人というのはリックだった。そこに悪いFBIのヤツらがやって来て、マリアンヌは巻き添え食らってリックと一緒に逃避行っていう内容。

    内容がどうのとか、そんなモノはこの映画で全く気にしちゃいけない。どうでもいい夜にボ〜っとヒマ潰しにはいい映画かもしれません。

    このページの冒頭で書いている「BIRD ON A WIRE」の曲が劇中に3回登場します。結構印象的な曲で、聴いていて心地よいです。

    とりあえず、右のDVDは全部観ています。

    ゴールディ・ホーン

    ワーワーうるさ度:A
    10年後心に残る:B
    リメイク確率:0%
    バード・オン・ワイヤー
    【BIRD ON A WIRE】1990年アメリカ映画/ビスタサイズ/111分★ジョン・バダム監督作品★キャスト:メル・ギブソン/ゴールディ・ホーン/デヴィッド・キャラダイン/ビル・デューク/スティーヴン・トボロウスキー/ジョーン・セヴェランス/ジェフ・コーリイ/クライド草津
    ■ストーリー■麻薬密輸事件の重要証人であるため死んだ事になっていた昔の恋人と出会った女弁護士。保護する立場のFBIの中に裏切り者がおり、その捜査官の手引きで、汚職であげられた元FBI捜査官の二人組が彼を追うのだが…。カーチェイス、セスナvsヘリなど見せ場を用意した“追っかけ”コメディ










    01:54, Saturday, Jun 03, 2006 ¦ 固定リンク


    ウィンブルドン


    今日のイラストはポール・ベタニーさん

    はじめは皆 夢がある
    テニス選手の夢は グランドスラム決勝出場
    センターコート
    ハイロブ スマッシュ…チャンピオンだ

    でもその夢をつかむ者は ほんの一握り
    現実はそう甘くない

    例えば、ボク…
    見えるかなぁ、あのイイ男

    違う、若い方じゃなくって、
    もうひとりのくたびれた方のイイ男…

    ピーター・コルト
    かつてのデビスカップ英国代表
    その前はシングルス選手権2回優勝
    今は、世界ランク119位…

    スポーツは残酷だ

    世界400万のテニス人口の119位だと
    考えれば悪くない
    でも、プロとして考えると
    ボクよりも速くて強くて上手くて
    若い連中が、上に118人いるってコト
    当然、考えさせられる

    ボクは初めて怖さを感じている
    若い連中に試合に負けるコトじゃない
    怖いのはボールに追いつけなくなった
    後のコト…その後の人生


    「ウィンブルドン」をDVDで観ました。


    クレジットではリジー役のキルステン・ダンストさんがメインですが、物語の中心人物は、彼女より「ダ・ヴィンチ・コード」のシラス役で不気味な雰囲気を漂わせていた、ポール・ベタニーさん。
    何だかさえない気弱な、引退間近のプロテニスプレイヤーを、惚けた感じで演じておられます。
    「ファイヤー・ウォール」や「ダ・ヴィンチ・コード」のイメージとは全く違う素っとぼけた役で、個性派俳優としては何でもこなせるって感じなんでしょうね。
    最近、同名の映画が公開されました「キスキス★バンバン」。これには、気のいい若手の殺し屋として、「ロック・ユー」では、講釈師(何て言ったらいいのか分からん)でオモシロおかしく、自分の領主を紹介する役でした。

    キルスティンさんは、子役から大成している一人ですね。「ジュマンジ」の2人姉弟のお姉さん。「スパイダーマン」シリーズはご承知でしょう。

    「ウィンブルドン」はスポーツ・ラブ・コメです。
    借りるモノがなくって、これでも借りてみとこっかなぁ〜なんて軽い気持ちでしたが、思っていた以上に楽しく、面白かったです。

    試合中、ブツクサ心の中でつぶやきながらも、あれよあれよと勝ち抜いていくのですが、その勝つための秘訣っていうのが、試合前の軽い“H”だなんて、ありえね〜って感じなんですが、そこがやっっぱりラブ・コメなので、とやかく言う方が大間違い。

    二人がランニングをした後、オヤジさんにピーターが初めてテニスを教わった寂れたコートで、リジーとピーターが繰り広げるエアテニス。
    リジーのサーブを見上げるピーター。その先には彗星が輝いている。何だかとってもロマンチックなシーン。

    実際のテニス選手がどうなのか知らないけれど、この映画では普通の人に描かれています。厳しい練習やそれが中心の生活は無いのも、大会中なんだからこうなのかも分かりませんね。
    スポンサーのためのパーティに出たり、それをつくろうエージェントとのやり取りは、素っとぼけていて楽しい。それにマスコミに追われる二人のさまも、この映画の見どころ。

    制作会社は「ノッティング・ヒルの恋人」や「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」「プライドと偏見」のワーキング・タイトル社。だから楽しさは保証付きなのでしょうか。なんか、それぞれの作品のイイトコ取りをして、テニスというスポーツを軸に繰り広げている感じです。かといって、テニスがおろそかになっているわけではないです。

    試合の解説者としてジョン・マッケンローさんとクリス・エバートさんが出ておられるんですが、マッケンローさんはつまんないテニス映画に出るつもりはなかったとか。

    役者が本物のプロテニスプレーヤーに見えないと、テニス映画は成立しません。ベタニーさんやキルスティンさんがプロに見えるようになるまで、3ヶ月もの特訓をしたそうです。それに、またまた現代科学が芸術の世界を高めたCGで、本物のラリーのように見せてもらえます。
    これこそ、CGの本領発揮ってところでしょうか。誰も気がつかないボールの動き。窪塚さんの「ピンポン」なんかでも使っている方法ですね。

    マッケンローさんは、試合中の選手の心理を解説してくれます。これにはかなりの説得力がありますし、試合中にジャッジミスがあるのですが、その時もマッケンローさん「ボクならグランドに火をつけているね」なんて言ったりしています。暴れん坊の顔をちょっぴりのぞかせています。

    実際にウィンブルドンのセンターコートで撮影されているそうですが、これが初めてのコトらしいです。それがまた、真実味を与えていますが、テニスをしている人に言わせれば、引退直前の選手がこんなカタチになるのは、ウソ臭いと思うものでしょうかねぇ。そこのところは、やっぱり最初に書いたように、ラブ・コメなのでエエのでは。

    ピーターの弟のカールは決して兄貴が勝つ方に賭けなかったり、父と母はなんとなくもめてたり、リジーとオヤジさんの関係など、家族愛も盛り込まれていて、じっくり観るとキャラクターそれぞれもしっかり描けているし、ただ単なるラブ・コメには終わっていないように思いました。

    センターコートに立った時の興奮を、ピーターの視線で感じることも出来ますよ。それと、観終わった後に、清々しい気持ちになれるのは確かです。

    ポール・ベタニー

    清々しさに乾杯:A+++
    10年後心に残る:B++
    リメイク確率:20%
    ウィンブルドン
    【WIMBLEDON】2004年イギリス映画/シネマスコープ/ドルビーSR・SRD・DTS・SDDS/99分★リチャード・ロンクレイン監督作品★キャスト:キルステン・ダンスト/ポール・ベタニー/ニコライ・コスター=ワルドウ/ジョン・ファヴロー/サム・ニール/オースティン・ニコルズ
    ■ストーリー■テニス界最高峰のステージ、ウィンブルドン選手権。かつては世界ランキング11位まで登り詰めたこともあるイギリス人テニス選手ピーターだったが、いまでは119位に甘んじ、この大会を最後に引退する覚悟だった。そんな彼はひょんなことから、優勝候補の一人として注目を集める新人のアメリカ人女子テニス選手リジー・ブラッドベリーと出会い、一瞬で恋に落ちる。その恋が彼にエネルギーを与えたのか、ピーターはここ最近にない活躍を見せる。しかし大会が進むうち、マスコミも彼らのロマンスに気づき、2人を追いかけ回すようになり…。












    23:17, Thursday, Jun 01, 2006 ¦ 固定リンク


     
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