何曜ロードショー

新作劇場公開作品や、DVDで観た感想を、イラストを交えて気まま記した、映画ブログです。http://mov.ad-g.tv/

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    2006年 6月1日

    ウィンブルドン


    今日のイラストはポール・ベタニーさん

    はじめは皆 夢がある
    テニス選手の夢は グランドスラム決勝出場
    センターコート
    ハイロブ スマッシュ…チャンピオンだ

    でもその夢をつかむ者は ほんの一握り
    現実はそう甘くない

    例えば、ボク…
    見えるかなぁ、あのイイ男

    違う、若い方じゃなくって、
    もうひとりのくたびれた方のイイ男…

    ピーター・コルト
    かつてのデビスカップ英国代表
    その前はシングルス選手権2回優勝
    今は、世界ランク119位…

    スポーツは残酷だ

    世界400万のテニス人口の119位だと
    考えれば悪くない
    でも、プロとして考えると
    ボクよりも速くて強くて上手くて
    若い連中が、上に118人いるってコト
    当然、考えさせられる

    ボクは初めて怖さを感じている
    若い連中に試合に負けるコトじゃない
    怖いのはボールに追いつけなくなった
    後のコト…その後の人生


    「ウィンブルドン」をDVDで観ました。


    クレジットではリジー役のキルステン・ダンストさんがメインですが、物語の中心人物は、彼女より「ダ・ヴィンチ・コード」のシラス役で不気味な雰囲気を漂わせていた、ポール・ベタニーさん。
    何だかさえない気弱な、引退間近のプロテニスプレイヤーを、惚けた感じで演じておられます。
    「ファイヤー・ウォール」や「ダ・ヴィンチ・コード」のイメージとは全く違う素っとぼけた役で、個性派俳優としては何でもこなせるって感じなんでしょうね。
    最近、同名の映画が公開されました「キスキス★バンバン」。これには、気のいい若手の殺し屋として、「ロック・ユー」では、講釈師(何て言ったらいいのか分からん)でオモシロおかしく、自分の領主を紹介する役でした。

    キルスティンさんは、子役から大成している一人ですね。「ジュマンジ」の2人姉弟のお姉さん。「スパイダーマン」シリーズはご承知でしょう。

    「ウィンブルドン」はスポーツ・ラブ・コメです。
    借りるモノがなくって、これでも借りてみとこっかなぁ〜なんて軽い気持ちでしたが、思っていた以上に楽しく、面白かったです。

    試合中、ブツクサ心の中でつぶやきながらも、あれよあれよと勝ち抜いていくのですが、その勝つための秘訣っていうのが、試合前の軽い“H”だなんて、ありえね〜って感じなんですが、そこがやっっぱりラブ・コメなので、とやかく言う方が大間違い。

    二人がランニングをした後、オヤジさんにピーターが初めてテニスを教わった寂れたコートで、リジーとピーターが繰り広げるエアテニス。
    リジーのサーブを見上げるピーター。その先には彗星が輝いている。何だかとってもロマンチックなシーン。

    実際のテニス選手がどうなのか知らないけれど、この映画では普通の人に描かれています。厳しい練習やそれが中心の生活は無いのも、大会中なんだからこうなのかも分かりませんね。
    スポンサーのためのパーティに出たり、それをつくろうエージェントとのやり取りは、素っとぼけていて楽しい。それにマスコミに追われる二人のさまも、この映画の見どころ。

    制作会社は「ノッティング・ヒルの恋人」や「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」「プライドと偏見」のワーキング・タイトル社。だから楽しさは保証付きなのでしょうか。なんか、それぞれの作品のイイトコ取りをして、テニスというスポーツを軸に繰り広げている感じです。かといって、テニスがおろそかになっているわけではないです。

    試合の解説者としてジョン・マッケンローさんとクリス・エバートさんが出ておられるんですが、マッケンローさんはつまんないテニス映画に出るつもりはなかったとか。

    役者が本物のプロテニスプレーヤーに見えないと、テニス映画は成立しません。ベタニーさんやキルスティンさんがプロに見えるようになるまで、3ヶ月もの特訓をしたそうです。それに、またまた現代科学が芸術の世界を高めたCGで、本物のラリーのように見せてもらえます。
    これこそ、CGの本領発揮ってところでしょうか。誰も気がつかないボールの動き。窪塚さんの「ピンポン」なんかでも使っている方法ですね。

    マッケンローさんは、試合中の選手の心理を解説してくれます。これにはかなりの説得力がありますし、試合中にジャッジミスがあるのですが、その時もマッケンローさん「ボクならグランドに火をつけているね」なんて言ったりしています。暴れん坊の顔をちょっぴりのぞかせています。

    実際にウィンブルドンのセンターコートで撮影されているそうですが、これが初めてのコトらしいです。それがまた、真実味を与えていますが、テニスをしている人に言わせれば、引退直前の選手がこんなカタチになるのは、ウソ臭いと思うものでしょうかねぇ。そこのところは、やっぱり最初に書いたように、ラブ・コメなのでエエのでは。

    ピーターの弟のカールは決して兄貴が勝つ方に賭けなかったり、父と母はなんとなくもめてたり、リジーとオヤジさんの関係など、家族愛も盛り込まれていて、じっくり観るとキャラクターそれぞれもしっかり描けているし、ただ単なるラブ・コメには終わっていないように思いました。

    センターコートに立った時の興奮を、ピーターの視線で感じることも出来ますよ。それと、観終わった後に、清々しい気持ちになれるのは確かです。

    ポール・ベタニー

    清々しさに乾杯:A+++
    10年後心に残る:B++
    リメイク確率:20%
    ウィンブルドン
    【WIMBLEDON】2004年イギリス映画/シネマスコープ/ドルビーSR・SRD・DTS・SDDS/99分★リチャード・ロンクレイン監督作品★キャスト:キルステン・ダンスト/ポール・ベタニー/ニコライ・コスター=ワルドウ/ジョン・ファヴロー/サム・ニール/オースティン・ニコルズ
    ■ストーリー■テニス界最高峰のステージ、ウィンブルドン選手権。かつては世界ランキング11位まで登り詰めたこともあるイギリス人テニス選手ピーターだったが、いまでは119位に甘んじ、この大会を最後に引退する覚悟だった。そんな彼はひょんなことから、優勝候補の一人として注目を集める新人のアメリカ人女子テニス選手リジー・ブラッドベリーと出会い、一瞬で恋に落ちる。その恋が彼にエネルギーを与えたのか、ピーターはここ最近にない活躍を見せる。しかし大会が進むうち、マスコミも彼らのロマンスに気づき、2人を追いかけ回すようになり…。












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